クリスマスが近づくとお店に並び始めるブッシュドノエル。
クリスマスケーキの定番ですが、ほかのケーキと少し違った形をしていますよね。
「ブッシュドノエルってどういう意味?」
「なぜ切り株や丸太の形をしてるの?」
この記事ではそんな疑問に対する口コミを紹介しています。
参考になったら嬉しいです♪
(※2023年11月時点の情報です)
【クリスマスケーキ】ブッシュドノエルの意味は?
ブッシュドノエルという言葉はどういう意味があるのでしょうか?
フランス語でブッシュが丸太・ノエルがクリスマス
【ブッシュドノエル】 木の形をモチーフにしたフランスのクリスマスケーキ。 フランス語で“ノエル”が「クリスマス」、“ブッシュ”は「木や丸太」という意味になります。 pic.twitter.com/8cn0McVoUX
— スイーツ特集❤ (@sweets_astume) April 3, 2023
ブッシュドノエルはフランス語で、「Bûche de Noël」と書きます。
ロールケーキを切ってチョコクリームを塗り、フォークなどで線をつけて丸太をリアルに表現しているところはさすが美食の国フランス。
でも、なぜクリスマスに丸太?と不思議に感じますよね。
これには次のような由来があるそうなんです。
【クリスマスケーキ】ブッシュドノエルはなぜ切り株や丸太なの?
ブッシュドノエルがなぜ切り株や丸太の形をしているケーキになったのか。
それにはさまざまな説があるようです。
主な由来をまとめました。
①古代北欧のお祭りで丸太を焚く習慣があったから
[世界のケーキ] ブッシュドノエル
薪の形をしたフランスのロールケーキ。フランス語で “Bûche” =「薪」、“Noël” =「クリスマス」を意味します。古代ゲルマンの冬至の祭り“ユール祭”では、大きな丸太を焚く習慣があり、ブッシュドノエルはこの丸太を模しているといわれています。(諸説あり) pic.twitter.com/BxfHOhqPQr— World Voyage (@World_Voyage_) February 23, 2023
かつてキリスト教がフランスに広まる前、北欧では『ユール』(冬至祭)と呼ばれるお祭りが行われていました。
冬至は北半球でもっとも昼が短く、夜が長い日。
毎年だいたい12月22日ごろになります。
『ユール』はクリスマス(冬至)の時期に丸太を何日もかけて燃やす儀式で、焼かれた丸太は「ユールログ」と呼ばれました。
「ユールログ」の灰は、次の年の豊作や人々の健康を祝う縁起の良いものとして大切にされていたそう。
この大切な伝統が、クリスマスケーキの形になって現代に引き継がれていったんですね。
今でもイギリスやアメリカでは、ブッシュドノエルを「ユールログ」として販売しているそう。
また、アメリカはクリスマスになると「ただ薪が燃えているだけ」の映像を一日中流すチャンネルがあり、その名前が「ユールログ」。
環境映像的にとても安らげると評判で、長寿番組になっているそうです。
②キリスト誕生の時、暖炉で夜通し薪を焚いたから
毎回告知ばかり何で
クリスマスも近いからケーキの紹介をブッシュドノエル
フランス語で丸太を意味します。
キリスト誕生を祝って夜通し暖炉に薪をくべて燃やし燃やした薪の灰が厄除けになったから、樫の薪を暖炉で燃やすと無病息災になるという北欧の言い伝えにちなんだものらしいです。 pic.twitter.com/hBqYaKMax1— ブルータス(FACTΘRY11/4) (@TengJp) December 12, 2022
クリスマスのはじまりとなったキリストの誕生の時に、生まれたばかりの救世主の体が冷えないよう、夜通し暖炉で薪を燃やし続けたから、という説もあるようです。
キリストは馬小屋で誕生したと言われているので、とても寒かったはず。
ずっと薪を焚いて体を暖めてあげたんですね。
この薪を燃やした灰には「厄除け」や「無病息災」の力があると信じられていたそう。
これは①の北欧の伝承とも重なりますね。
③貧しい青年が恋人に薪を贈ったことから
【製菓実習🍴】
先日の実習のmenuは
『bûche de Noël』
ブッシュドノエル🌲
クリスマスの切り株という意味です
貧しかった青年👦🏻が恋人💑にせめて暖をとるときに暖める事のできる薪を送ったのが由来と言われています✏️#大宮スイーツアンドカフェ #製菓#調理 pic.twitter.com/TIoLn3YjId— 大宮スイーツ&カフェ専門学校 (@omiyasweets) December 19, 2016
「恋人へのクリスマスプレゼントを買えなかった貧しい青年が、せめて彼女が暖かく過ごせるようにと薪を贈ったこと」がブッシュドノエルの由来になっているという説もあるそうです。
とてもロマンチックですね!
その温かな心に彼女はとても感動したそう。
でも「なんでプレゼントに薪…?」となる可能性もありそうですねw
またこの逸話の後日談として、薪を贈られた彼女は暖かな暖炉の前で、別のお金持ちの男性と夜を過ごしたとか…。
…最悪だよ!
④領主が薪を領民に贈ったことから
ノルマンディ2015年夏。薪が沢山積まれています、当時も暖炉用に薪を沢山用意し、冬期は暖かな部屋で本を読んだりして過ごしました。ちなみにブッシュドノエルのケーキはノエルのお祝いに領主が領地から切った薪を領民に贈ったことに由来します。 pic.twitter.com/SyuLdJmnFe
— Akiko@アンティークギャラリーソレイユ (@AgsJewellery) July 20, 2015
珍しいところでは、「クリスマスのお祝いに領主が領民たちに薪を贈ったから」という説もありました。
領民思いの領主様だったんですね。
⑤年末に薪を燃やして魔除けをするヨーロッパの伝統から
この祭は「ユール」と呼ばれ「ユールログ」と呼ばれる大きな木の幹(巨大な薪)を燃やす火を囲んで、祝祭を挙げる。ユールログの火は魔除けの効果がある。その後北欧以外のヨーロッパへもユールログとユールの習慣が広まる。
— sally dragon (@sally_dragon) December 8, 2019
北欧のユール祭がヨーロッパに伝わり、年末に薪を燃やすことで次の年の魔除けとする伝統行事になったという説があります。
この薪が、ブッシュドノエルの原型になったんですね。
薪が燃えるパチパチという音や炎のゆらめきは、確かに神秘的なものを感じます。
ヨーロッパの長く厳しい冬を越すための、暖かいエピソードがたくさんありました。
ブッシュドノエルを食べる時に思い出すと、ほっこりできそうです♪
まとめ
ブッシュドノエルは、定番とも言われるクリスマスケーキ。
クリスマスケーキのブッシュドノエルの意味は、フランス語でブッシュが丸太・ノエルがクリスマス。
ブッシュドノエルはなぜ切り株や丸太なのかについては、諸説あり、
①古代北欧のお祭りで丸太を焚く習慣があったから
②キリスト誕生の時、暖炉で夜通し薪を焚いたから
③貧しい青年が恋人に薪を贈ったことから
④領主が薪を領民に贈ったことから
⑤年末に薪を燃やして魔除けをするヨーロッパの伝統から
など。