「福梅」は、石川県金沢地方や富山県の一部で昔から親しまれている和菓子。
ぷっくりした梅の形がとっても可愛らしいですよね。
この記事では「福梅はいつ食べるお菓子?」についてまとめています。
また福梅の意味や由来についても調べました。
参考になったら嬉しいです♪
(※2023年11月時点の情報です)
【金沢の伝統お菓子】福梅はいつ食べる?
金沢のお正月にかかせない福梅で一服。餡に水飴が練りこまれているので極甘。福梅と共に辻占も縁起菓子。今年はそれを買うのを忘れてしまいました。残念。#福梅 #辻占 #金沢 pic.twitter.com/RZ8y3t5QwX
— かたかご庵 (@katakagoan) January 2, 2022
福梅は伝統の和菓子ですが、いつでも買えるものではないようです。
福梅はいつ食べるお菓子なのでしょうか?
お正月に食べる縁起物
福梅 ふくうめ
石川県で正月に食べるモナカです
基本は紅白あってつぶあんで、お餅が入ってるのもあるし、カワに砂糖を塗ったものもあるし様々
この時期にモナカは乾燥しているから最適なお菓子だそうです
1ヶ月くらい日持ちする pic.twitter.com/qinst6uJ5F
— DEF SUZEME (@def784) December 27, 2020
福梅は、江戸時代から伝わる金沢のお正月用の和菓子。
「お正月には必ず食べる」と言われていますが、ほかの県ではなかなか見かけないので、この地域独特のお菓子のようです。
金沢地方のスーパーでは、12月頭から1月中ごろまで店頭に並ぶ人気商品。
餡こに水あめを混ぜて、日持ちさせているのが特徴です。
お正月の急な来客に対応できる日もちの良さと、ちょっと塩味を感じるこっくりとした甘さが愛されていて、金沢の新年に欠かせない一品になっているそうですよ。
「梅の形のもなかに固めの餡が詰められてて、おばあちゃんのおやつって感じ。子供の頃は甘すぎて嫌いだったけど、今食べると普通においしい」
など、強めの甘さが苦手だったという人もいるよう。
「冬しか売ってなくてすごくアンコが甘いんだけど、渋いお茶と食べると程よくて好き♡」
と、お茶といっしょに食べると最高に美味しいという口コミがあり、お正月を福梅とともに迎えるのは、金沢の人たちの伝統になっているようです。
【金沢の伝統お菓子】福梅の意味は?
今日は成人の日の祝日なので、菓子も紅白の景色に…金沢の『福梅』です。
金沢では、正月と云えばこの菓子なんだと聞いています。ウチでも頂いたり買ったりしながら、正月には欠かせない景色になりました。
何せ急なお客にに対応できる日保ちの良さと、ちょっと塩味を感じる甘さがなかなかの一品です。 pic.twitter.com/Rw3oPAL31k— 光惟 (菓子暦) Ⅱ (@cwjkd) January 9, 2023
見て可愛い、食べて美味しい福梅ですが、もともとの意味はあるのでしょうか?
食べると健康になるといわれている
福梅食べると健康な年になると言われています☺️ pic.twitter.com/mK1NwOPsKt
— 中丸いのちN (@JunYucci225) December 30, 2021
また梅といえば寒さに耐えて咲き、春の訪れを告げるおめでたい花。
新春を彩る花として、江戸時代ごろに定着し、広く親しまれています。
昔から松や竹と並んで縁起の良い花とされ、お祝いごとによく使われていますよね。
福梅を食べて今年一年の健康を願うのは、新年のはじまりにふさわしいならわしですね。
和菓子屋さんがあんこの出来を競っている
金沢のお正月のお菓子といえば「福梅」。各和菓子屋の餡子の出来の競争!という意味もあるらしい。旦那の実家ではいろんな和菓子屋の福梅がゴロゴロしてて、みんな食べ比べたりしている。これは「森八」のもの。最中に粉砂糖?がまぶしてあり、中はねっとりした重めの餡子。 pic.twitter.com/1NysDY8wGS
— ずにょずにょずーにょ (@kazuunyo) January 5, 2022
福梅は12月ごろから店頭に並び始めますが、その年の和菓子屋さんの餡子の出来を競うものという説がありました。
餡子の原料である小豆は、もともと秋に採れるもの。
秋に収穫した小豆を美味しい餡にできたかどうかは、12月に売り出される福梅の味で分かります。
現代のスイーツ品評会みたいな感じなんですね。
和菓子のレベルがどんどん上がりそうですね!
金沢の人は、それぞれ自分のお気に入りの福梅があるそうで、いろいろなお店の福梅を食べ比べたりも。
さて、板屋の工房では金沢の冬に絶対欠かせない和菓子”福梅”の製造が今日から始まっております☺️板屋の福梅は皮に砂糖ではなくすり蜜を塗ってある食べやすい仕様😋今年は例年より少し少なめの製造数を予定しておりますので、お求めはお早めに…🙇♂️しばらくしたら各店に並びますよ~☺️☺️☺️ #福梅 pic.twitter.com/qp1pyXCP3I
— 風土菓 板屋 (@kanazawa_itaya) November 29, 2022
金沢スイーツ たろうの小さな福梅
福梅の餡は固練りの粒餡がほとんどだが、
この福梅は違う。
赤がいちごミルク餡,白はホワイトチョコ餡,茶がキャラメル餡の変わりダネ。
サイズは一口サイズで通常の福梅に飽きた人にもお勧め。
しかもコーヒーにも合う和洋の菓子だ。 pic.twitter.com/zJgzlz5RSP— aki (@anishida5) January 3, 2020
もなかの皮に砂糖や蜜を塗ってあるもの、サイズを小さくして食べやすくしたもの、イチゴミルクやチョコ味などの現代的なアレンジがしてあるもの、伝統的な製法で作られたオーソドックスなものなど、各和菓子屋さんが趣向をこらした福梅が毎年登場しているようです。
自分好みの福梅を選ぶのも楽しそうですね♪
【金沢の伝統お菓子】福梅の由来は?
金沢地方の人々に昔から愛されている福梅。
福梅が食べられるようになった由来はあるのでしょうか?
加賀藩の家紋・梅鉢から
【福梅(ふくうめ)】の販売が始まりました🎉
藩主前田家の家紋「剣梅鉢(けんうめばち)」に由来する伝統的な迎春のお菓子です🎍✨
厚く固めに焼き上げたおも長の皮と、コシの強い独特の「福梅あん」をお楽しみください😊 pic.twitter.com/No4sz9w7QW
— 加賀藩御用菓子司 森八 (@morihachi08) November 21, 2021
福梅の由来は、加賀藩前田家十代目藩主・前田重徳の時代(1741~1786)に新春の茶席に献上されたものが、のちにお正月のお菓子として城下に広まっていったとされています。
紅白の梅の花は前田藩の家紋である「剣梅鉢」がかたどられていて、辻占(つじうら・占いの紙が入った和菓子)や福徳(ふっとく・縁起物の人形が入った煎餅皮の和菓子)と並んで、金沢を代表する縁起物のお菓子です。
一服します。
お菓子は金沢でお正月に食べる “福梅”。加賀藩は梅鉢紋だからね。 pic.twitter.com/ieFaStcyIL— 波津彬子 (@AkikoHatsu) January 3, 2017
金沢は、日本三大和菓子どころとして有名で、昔から和菓子作りが盛んな土地です。
それは江戸時代から、人々の暮らしに和菓子の文化が根付いていたからなんですね。
金沢・加賀藩主前田家は、初代から茶道を大切に奨励してきました。
茶道に欠かせないのが、美味しくて見た目も美しい和菓子。
前田家は城下に藩御用達の菓子屋を設けて和菓子を献上させていました。
これが、金沢に和菓子の文化が大きく広がっていく役割を果たしたそうです。
福梅をはじめとした金沢独特の美味しい和菓子は、今でも慶事や季節ごとの行事に人々に楽しまれています。
福梅が気になった人は、ぜひチェックしてみてくださいね♪
まとめ
「福梅」は、石川県金沢地方や富山県の一部で昔から親しまれている和菓子。
福梅は、お正月に食べる縁起物。
福梅の意味は、はっきりとした意味はないが食べると健康になるといわれていることと、和菓子屋さんがあんこの出来を競っている。
福梅の由来は、加賀藩の家紋・梅鉢から。